福岡県福津市にて中国古美術品の出張鑑定を致しました。
古い中国の掛軸や仏像、陶磁器や書物、香炉など十数点の買取ができました。
その一つで七宝の花瓶です。

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七宝とは「七宝を集めたように美しい」の意で名となった七宝焼は、中国では琺瑯(ほうろう)、西洋ではエナメルと称する。  古く奈良・平安の昔にその技法が伝えられた美しい装飾品で、銅・銀などを基盤として、ガラス質の釉(うわぐすり)で模様を作り高温で焼く。現代生活の中でよく見かける装飾品であるが、名の元となった七宝は、仏典に説かれる七種の宝石である。 七珍とも言い、漢・魏・唐・宋と時代により国によって若干の相違があるが、鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳による『仏説阿弥陀経』は、極楽浄土の荘厳を、 楼閣あり、また金(こん)・銀(ごん)・瑠璃(るり)・玻瓈(はり)・硨磲(しゃこ)・赤珠(しゃくしゅ)・碼碯(めのう)をもってこれを厳飾(ごんじき)せり と説く。この「金・銀・瑠璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯」が七宝焼である。  瑠璃は青色の玉(ぎょく)、玻瓈は水晶、硨磲は白い珊瑚または美しい貝殻を言う。赤珠は赤い真珠で、碼碯は今の碼碯ではなく、エメラルドである。  まことに珍重すべきものとして、はたまた富貴の象徴として、七宝・七珍の語は我国の表現の中に深く広く根をおろしてきた。

骨董品買取の福岡玄燈舎では中国七宝焼を買取ります。お気軽にお問い合わせください。受付年中無休 電話050-3569-2100